メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

コミックマーケット102配布のペーパーに、綿貫六助資料探訪コラム書きました

残暑お見舞い申し上げます。部屋に生息していると、高確率で熱中症になるので、ブログの記事も短めです。さて、文学フリマで出会った白峰彩子さまより、綿貫六助を調べるのにどんな過程を経たか(図書館とどう付き合ったか)を聞かれたので、そもそもの綿貫…

最近のことなど。

左様なら7月、今日は8月。暑中お見舞い申し上げます。暑さに負けず、健康にお過ごしですか?メガネさんはちょっとしたことで、熱中症になりかかるので、水筒が手放せません。最近のお気に入りはミント緑茶を水出しにして、梅シロップを適量容れるドリンク開…

映画「大いなる自由」感想のようなもの、盛大にネタバレしているので鑑賞後読んでください

フォロウィーさんのいいねで回ってきた映画、「大いなる自由」軽率に観に行こ! と観に行ってきたのですが、大変おいしゅうございました greatfreedom.jp 以下感想。おりたたみ この文字をクリックして、感想を見る 始まりは1968年。ハッテン場の公衆トイレ…

さぶ1995年 林月光 月光仮面劇場

林月光熱が久しぶりに出たので、中途半端に1995年の月光仮面劇場の複写をかけました。70年代のone to one に比べると、いろんな人と絡みがちだし、ファンタジー要素は薄いんですが、時代を反映しているのかなとも思います。 気になる内容は、ウェブフランス…

ありがとうございます!

最近綿貫六助の記事の閲覧率が上がってなんでだろう? と思っていたのですがとあるコミュニティサイトでご案内いただいていたようで、ありがとうございます! 綿貫六助、読めば読むほどスルメイカのように味が出るので、興味深いですよね。綿貫六助がもっと…

ベビーメイト21・22号「奇妙な体験」の林月光挿絵

水面下では男色小説を収集し、男色小説のあらすじをひたすら起こしてるんですがブログ更新できていないのは事実なので本日はベビーメイトという雑誌に林月光氏が描いた挿絵を紹介します。 いつもの通り、ウェブフランスとじです。しかし、林月光氏いい仕事し…

季刊男色 その後の綿貫六助

■まえがき 私が綿貫六助について調べた、2021年。次の年に革命がおこる。綿貫の小説が収録された文庫が出る、国立国会図書館デジタルが全文検索対応となり、綿貫の資料にあたる率が上がった。さらに2023年に入り、1970年代のゲイ雑誌で綿貫の特集があったな…

文学フリマ東京36 販売「季刊男色」通販開始しました

こんにちはメガネです。文学フリマ東京36で販売していた「季刊男色」通販開始しました。 todorokimegane.booth.pm

2023年5月21日、文学フリマ東京36ご参加ありがとうございました

こんにちは、メガネです。昨日の文学フリマ、御来場誠にありがとうございました。そして、季刊男色シリーズ、お手に取っていただき重ねてお礼申し上げます。研究者ではなく、素人が趣味でいろいろ調べてまとめた本です。おかしいところもあるかと思いますが …

2023年6月29日(木)~7月17日(月)、ヴァニラ画廊様で「生誕100年記念展 林月光/石原豪人の世界」開催決定!

仕事で醜い大阪弁が出そうになる5秒前でしたが、「林月光」で検索していたら、 2023年6月29日(木)~7月17日(月)、ヴァニラ画廊様で「生誕100年記念展 林月光/石原豪人の世界」開催決定とのこと。 www.vanilla-gallery.com 生誕100年を記念して開催する本…

森鴎外「青年」あらすじのようなもの

主人公・純一はY県から上京し、当時流行した文学にかぶれ、自身もそうした作家になりたいと考えていた。幸い実家が裕福で、生活には困っていなかったが、作家になりたいと言いながら書くのは日記ぐらいで、後は友人に誘われ、サロンに行ったり、そこで出会…

犬養健の作品について

犬養健「雲」 大学の文科の学生が集って「雲」という同人誌をつくっていた。仲間のうち、井出だけが原稿を出せずにいると、井出の友人が書きかけの小説があるはずだという。それは、彼がいた寄宿学校についてのものだった。井出は八年制の寄宿学校に在籍、そ…

石西武雄「ノガミ物語」あらすじのようなもの

主人公・草間はソドミアであることを自覚し、それが花開いたのは大学の先輩・佐山と恋仲になったからだった。が、佐山は戦死する。戦後、上野をさまよう草間は、警察官・宮木に補導されるが、画家志望で樺島画伯を訪ねたいと告白すると一夜の安全な宿を紹介…

2023年5月21日開催文学フリマ東京36に参加します 

もういくつ寝ると5月。5月といえば、文学フリマ東京(どういう…)というわけで、文学フリマ東京にまた参加します。ブースは「メガネ文庫」で(もうひとつ「めがね文庫」さんがいて、そちらは眼鏡愛好のなにかようです。お間違えなく)「あ-07」におります。 …

最近嬉しかったこと

思考の大半が新しい仕事に慣れることに費やされているので集めた資料をまとめる意欲がなかなかわかず、Twitterを見るだに、絵や小説や評論などを展開している方をほほー! すばらしー! と眺める日々です。 最近嬉しいのは、軍隊における男色事情を私が勝手…

詩の中に綿貫六助が出てきた話

ゲイ雑誌「アドン」1979年6月増刊号に綿貫六助の「丘の上の家」「静かなる復讐」の掲載があるとのこと(花笠海月様、情報ありがとうございます)、作品掲載だけでなく、綿貫六助についての説明もあり大宅壮一氏と木村毅氏が綿貫に言及していたらしく、それは…

「お兄さんの日記」(桃源郷17号)

(noteにも同記事を掲載しています) 世の中いろんなソドミア小説があるんだーと最近しみじみ思うのですが、東京大空襲を舞台にしたソドミア小説が存在したことを知り、ジャンル深いなと思いました。タイトルは「お兄さんの日記」桃源郷17号掲載。初出はADON…

いくにげるさる

行く逃げる去るとはよく言ったもので、うかうかしているとすぐに四月になりそうな気がします。風俗資料館さんのデータベースでホモの譜というものに出会い、どうやらその作品がADONISから引っ張ってきているのではないかというアドヴァイスを経て、桃源郷と…

季刊男色 軍隊ソドミア小説選

(なんとなく期間限定で公開することにしました。たぶん突然消えます) この本では、軍隊における同性愛を扱いますが、戦争を美化する意図は毛頭ありません まえがき 日本軍隊をテーマにしたBLは私が学生だった二十数年前、ほとんどみあたらず(仮想軍隊物は…

戦場のメリークリスマスをみて

昨年、薔薇族から始まり、さぶ、奇譚クラブ、風俗奇譚、その他のカストリ雑誌から軍隊におけるソドミア(現在でいうところのゲイやホモ)を扱った作品を軍ソドと称して、愛でていた経緯があり、その最たるものとして有名だった、映画「戦場のメリークリスマ…

映画「エゴイスト」見ました

映画「エゴイスト」見てきましたー。 egoist-movie.com 以下感想。そしてネタバレも防ぐために文章でははじめてのウェブフランスとじです(なんだそれ)。 この文字をクリックして、続きを見る 「エゴイスト」は映画化決定の話をSNSで見かけて、なんとなく興…

官能小説林月光氏お仕事メモ。

官能小説林月光氏お仕事メモ。丸尾末広氏が混ざってるのは趣味です。 『SMファン』1983年9月号「浅き夢」丸尾末広「剃女繚乱」芳野眉美(林月光・挿絵) 『SMファン』1983年8月号「悦び音節」丸尾末広「月下美人の夜」芳野眉美(林月光・挿絵) 『SMフ…

最近のことなど

こんにちは。仕事に忙殺されて精神崩壊し掛かりましたが林月光氏のイラスト発掘したり、好きなものに囲まれてなんとかやっております。女装交流誌QUEENの34号と35号、お前何処にあるんだ…。 さて、昨年末からずっと林月光氏挿絵のさぶ小説をひたすら読んで選…

「さぶ」1979年2月号林月光「黒薔薇の告白」

久し振りの、林月光のイラストです。月光仮面劇場なんでしょうか… この文字をクリックして、画像を見る (国立国会図書館蔵)

今日出海「男色鑑」、八木義徳「青頭巾」あらすじまとめ

こんにちは、メガネです。2022年12月にカストリ雑誌「風俗科学」をよんでいて、下記ツイートをしました。 橘外男「男色物語」角達也「男娼の森」今日出海「男色鑑」丹羽文雄「青い街」八木義徳「青頭巾」が男色ものらしい…調べよ — メガネ (@todoroki_megane…

日沼エイスケ『泥棒日記』こと『性の報告書 ある死刑囚の性歴』を読んだ感想

一年違う会社にいて、元の会社に戻ったら浦島太郎なメガネです。早く慣れるといいのですが…。 さて、男色について調べていた時に出会った出版したら内容がやばすぎて即発禁になった日沼エイスケ氏の『泥棒日記』という本があるのですが、調査の結果、2004年…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 正月期間に風俗科学を見ていて、「続門葉和歌集」に稚児が詠んだ歌が載っているということで、にわかに興味が。 そんなこんなで今年もソドミア道です。

人間探究 男色作品リスト

雑誌『人間探究』の男色記事は以下の通り ◎昭和26年1月号(8号)天国か地獄か 男子同性愛者の集ひ 匿名座談会聞き手 伊藤晴雨 高橋鐡 蔭間考 男娼と変態性の江戸小咄 ◎昭和26年6月号(13号)男色考 ◎昭和26年10月号(17号) 天才と同性愛 対談 同性愛の秘技…

もういくつ寝ると

メリークリスマス! メガネです。そしてもういくつ寝ると、2023年、時がたつのは早いです。今年は、林月光氏の画集発売に始まり、薔薇族やさぶ掲載のゲイ小説にエモさを見出し、風俗奇譚などにある軍隊ソドミア小説を収集するなどソドミア方面で充実した一年…

『風俗科学』1953年8月号(創刊号)からソドミア抜粋

冬になったせいか、手荒れがひどいメガネです。でもクリームを塗ると、パソコンのキーボードが汚れる…とためらってしまいます。 さて、芦立鋭吉にはまり、そのまま、戦後カストリ雑誌沼に足を踏み入れて、これはまずいな…引き返すなら今かも…となりつつ、当…