メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

お能にでてくる美少年を知るシリーズ第2回「鞍馬天狗」のご紹介

f:id:todoroki_megane:20210120083302j:plain こんにちは、メガネです。 お能に出てくる美少年シリーズ、第2回は 美少年というか美丈夫という言葉の方がふさわしいかもしれない 牛若丸(後の源義経)が登場する「鞍馬天狗」のご紹介です

あらすじ

春の京都鞍馬山で、鞍馬山の稚児と僧侶が花見の宴をしているところに、 一人の山伏が花見を聞きつけやってきます。 すると、山伏は場違いだからお断り! と僧侶と稚児たちは とっとと帰っていくのでした。 そう、たった一人、経緯ある稚児を除いては…。

僧侶の態度ってあんまりじゃない? と嘆く山伏に、 稚児が声を掛けます。その華やかな姿に、 山伏はハートを狙い撃ちされ、恋をします。

そして、山伏は、この稚児が源家一門の「遮那王(牛若丸)」だと察します。 他の稚児は、平家出身で、自分だけないがしろにされることを告白する牛若丸。 牛若丸に恋した山伏は同情を禁じ得ません。 山伏は近隣の花見の名所を牛若丸に見せて、牛若丸を慰めるのです。

その後、「実は私は、鞍馬山の大天狗だったのだ」と正体を明かす山伏。 牛若丸は、大天狗に兵法を伝授され、武芸に励み、慎みも深かったことから、 大天狗に褒められ、最後にはとうとう兵法の奥義まであますところなく伝授されます。 けれどそれが、大天狗と牛若丸の別れの時でした。 袂に縋る牛若丸に、将来平家一門との戦いで必ず力になるからと、約束し、夕闇の中、大天狗は鞍馬山から飛び去るのです…。

勝手に萌えたポイント

威厳ある大天狗と華やかな牛若丸との師弟の絆を描いた作品です。 牛若丸に、恋する大天狗…。いや、牛若丸ならほれてしまうのも仕方ない。 そして教えることを、大地が水を吸うように吸収する姿を見せてくれたら、 師として、これ以上ないほど優秀な弟子を持ったと感慨深かったことでしょう。

ちなみに舞台の前半では、大勢の可憐な稚児の登場があるということで、 華やかにもほどがある! と突っ込みを入れてしまいました。 え、なにそれ、端から端までガン見したいです。

ちなみに、舞台の様子が垣間見れる動画はこちら

https://youtu.be/z_hmmXbaoW8

なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました ありがとうございます。 【鞍馬天狗/the 能.com】 https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_025.html

わー、調べるうちにお能がみたくなってきました~^^ いつか見られるといいなぁと思います。 以上、メガネがおおくりしました~