メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

深夜にしか出会えないイケメン・タクシードライバーは好きですか? 手塚治虫『ミッドナイト』が萌えの塊だった話

f:id:todoroki_megane:20210120083604p:plain とある漫画家さんの手塚治虫作品のファンアートを眺めていたら、 『ミッドナイト』という漫画に出会ったメガネです。 手塚治虫作品は、リボンの騎士や、火の鳥、三つ目が通る、七色インコ、ブラック・ジャックなどは知っていましたが、ノーマークだった『ミッドナイト』。 読んでみたらとても萌えたので、萌えポイントをご紹介します!

あらすじ

深夜の街を走るタクシードライバーが出会う奇妙な客たちの姿を描いたサスペンスドラマです。「夜はいろいろな顔を持っている。その顔をひとつひとつのぞいていく男がいる。その名はミッドナイト」 そんなプロローグの言葉で始まるこの物語は、主人公・ミッドナイトの出会う奇妙な客たちの姿を、毎回、1話完結形式で読ませてくれます。 ミッドナイトが運転するタクシーは特別仕様で、車体の下に第5の車輪を持っており、それを使ってどんな道でも走ることができます。 また、そのタクシーとミッドナイトとは一心同体であり、ミッドナイト以外の人間がかってに動かすことはできません。 しかしなぜ彼はタクシードライバーという孤独な職業を選んだのでしょうか。 それは、昔、彼が暴走族チームのボスだったころ、少女マリを車に乗せて運転中に事故を起こし、マリが、心臓は動いているが脳死という状態、つまり植物人間になってしまったからでした。 そのマリの治療費をかせぐために、彼は今日も、深夜の街を客を求めて走り続けているのです。 (手塚治虫オフィシャルサイトより

萌えポイント1 ミッドナイトがとにかく格好いい

まず、姿からしてイケメンです(ここ重要)。 甘いマスクの彼に出会えるのは基本深夜のタクシーだけ。 (出会えたらラッキーじゃない?) しかして、彼のお客は訳アリや奇妙な客。 厄介な出来事がほぼセットです(というか厄介ごとしかない)。 なので、ミッドナイトは、目的地に送るだけでなく、時には人助けをしたり、正義の拳をふるったり! その描写がまーもー格好いい! 悪を倒すときはすかっとしますし、人助けが叶った時は泣けてきます。 顔だけでなく心もイケメン。推せます!

萌えポイント2 ブラック・ジャックがゲスト出演!

ミッドナイトは、自身が起こした事故のせいで植物人間状態になった少女を養う側面が。その少女の容態が悪くなった時、助けてくれたのが、ブラック・ジャック! まさかあなたにここで出会えるとは思いませんでしたよ。 (ちなみにブラック・ジャックはメガネが小学生の時、手塚治虫作品内で最推しだったのです!) 数度、ゲスト出演する、ブラック・ジャック。 そして、最終話では、とても重要な手術を手掛けるブラック・ジャックブラック・ジャック好きな方も是非、読んでください。(ブラック・ジャックも)格好いいんで!

萌えポイント3 ヒロインの為にけなげすぎる

そもそもミッドナイトは、2で書いた、植物人間状態になった少女の生命維持のために、タクシードライバーとして頑張って働いているのです。 なので、少女の様態が急変したらすぐ病院駆けつけるし、いい医者がいたら何とかして彼女を診察してもらおうと努力する。 けなげすぎておばさん泣けてきましたよ。 そして最終話の、あの展開。うわー。 最終話には、様々な意見があるようですが、メガネ的にはあの終わり方は嫌いではないです。

というわけで、手塚治虫先生の『ミッドナイト』、手塚治虫文庫全集で全三巻です。電子書籍も出ています。外出があまりできない今日この頃、ミッドナイトの格好良さに浸ってみるのもありではないでしょうか!