こんにちは、メガネです。
男色大鑑や稚児草紙などのおかげで、古典の男色にはやや詳しくなったのですが、はてさて近代となると…。
腐の香りがする近代文豪小説にいくつか出会いましたが、その時代(明治・大正・昭和)の男色というのはどうだったのだろうかという謎を抱えていました。
それを作っと解決してくれたのが、ある日、九州男児先生がツイッターで紹介していた
『井上みなと著/明治・大正・昭和の男色』
です。
学生、軍人、華族の男色や、男色がらみの事件、稚児さんをゲットする方法やあまりに男色が横行しすぎてできた「鶏姦罪」の説明など、簡潔にわかりやすく説明があり、大変興味深く読みました。
男色が身近にありながら、それが性暴力を孕んだりなどして、罰せられたり、新聞の記事になったり。
井伏鱒二が教師に迫られて学校退学していたの知らなかった…。
紹介されている文献は、末尾に参照・引用文献として紹介があり、それを手掛かりに近代の男色事情にさらに詳しくなれそうです。