こんにちは、メガネです。
子方が出てくる能を図書館のレファレンスで調べてもらったらたくさん出てきて狂喜乱舞です。
今回は、互いを想う美少年兄弟の思い思われる絆がエモ過ぎる作品に出会いましたので、ご紹介します。
【あらすじ】
宇治川の戦い(うじがわのたたかい)は、平安時代末期の寿永3年(1184年)1月に源義仲と鎌倉の源頼朝から派遣された源範頼、源義経とで戦われた合戦。治承・寿永の乱の戦いの一つです。
高橋権頭がこの戦いで、多くの捕虜を得、その捕虜の中に春栄丸という少年がいました。
春栄丸の兄・増尾種直が高橋氏を訪ねてきますが、兄の身を案じ、春栄丸は兄ではないと偽りを言います。しかし、必死な兄の姿を見て、とうとう兄と認めてしまうのでした。
兄弟が再会を喜ぶのもつかの間、春栄丸は処刑を免れなくなります。兄は弟の代わりに自分が処刑されるといいますが、それもかなわず、兄弟もろとも死ぬことを決意します。
処刑の刃が振り落とされるその瞬間、赦免の使者が現れ、春栄丸は死なずに済むように。
高橋氏は春栄丸を養子として迎え、兄弟は助かりました。
【兄弟の絆!】
兄の身の上を想い、あえて他人としてふるまおうとする弟。
囚われの弟と一緒に死ぬことをいとわず、敵方に向かう兄。
なにこれすごく思い思いあってる兄弟じゃないですか!
萌えるしかない!
あとちゃっかり、高橋氏が捕虜としてとらえた春栄丸を養子にしているのすごいなと。
中世ではよくあった話なのでしょうか。
深いです…。
なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました
ありがとうございます。
【銕仙会~能と狂言~/春栄】
http://www.tessen.org/dictionary/explain/shunnei
【Wikipedia/宇治川の戦い】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E6%B2%BB%E5%B7%9D%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84