浴衣姿の少年に恋するお話
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浴衣姿の少年に恋するお話
企業合宿の先で、桜の木にくくられたり。桜と縄で、エロス満載ですね!
『口紅 美しき軍医の一生/川端新/実業之日本社』の感想を。
【あらすじ】
モダンの風が吹く大正時代を舞台に描く、
美しくも儚い軍人たちの物語。
時は大正12年-。
将来の将校を育成するための学校「陸軍幼年学校」で軍人教育に染まりきった青少年 竹善介は、女性のような美しさを持つ謎めいた軍医 緒方朔と出会う。
初めは疎ましい存在だったはずの緒方のことを知るうちに徐々に惹かれていく竹。
しかし緒方の心を占めているのは別の存在で――?
モダンの風が吹く大正時代を舞台に描く、美しくも儚い軍人たちの物語。
【感想】
神軍のカデットが好きだったのですが、それの時間軸の違うお話です(パラレル?)
神軍のカデットよりも先にこの口紅の方が個人(pixiv)で描かれており、いつか商業になったらいいなーと思っていたら本当に商業になりました。神様ありがとう。
大正時代の陸軍幼年学校を舞台にした、軍医と生徒の恋物語からの、軍医の過去編。性同一性障害の朔は軍人の吉良に惹かれていくのですが、吉良には生活のために男娼をしていた過去があり、その過去を忌み嫌っている。
朔を男色の弟分にするのはいいけれど、女装はダメだとかいうこだわり。深いです…。
陸軍学校ものといえば、大竹直子先生の『しのぶれど』『白の無言』が特に好きなのですが、また新たな陸軍士官学校ものに出会えて私は幸せです。
はい。
1巻となっているので、続編も楽しみにしております。はい。
こんにちは、メガネです。
今日ご紹介するのは、寒い冬、継母にいじめられ、薄着で外に出された少年月若が、着物で竹につもった雪を払わされるうち、凍死してしまいますが、実父母と姉の嘆きが深く、生き返ったというお話です。
越後国の住人直井左衛門は離婚し、姉は母が引き取り、弟の月若は自分が引き取っていました。
季節は冬。
後妻を迎えた直井左衛門は、宿願のため参籠する間、月若のことを後妻に頼んで出掛けました。
留守中、継母に虐げられていた月若は家を出ようと思い、暇乞いに実母を訪ねます。そこへ継母が来て、月若は連れ戻されます。
継母は月若が実母に告げ口に行ったのだろうと腹を立て、月若の小袖をはぎ取り、薄着の月若に降り積もった竹の雪を払わせます。月若は厳しい寒さの中、家に入れずに凍死します。
その知らせを受けて、実母と姉が雪の中から月若を探し、悲しみに暮れていると直井が帰宅して事の次第を聞きます。後妻の仕打ちを嘆きます。
「竹故消ゆるみどり子を、又二度返すなり」と竹林の七賢の声がして、不思議にも月若は生き返ります。親子は喜びあい、この家を改めて仏法流布の寺にしました。
継母にいじめられて、雪の中放り出される月若君。
和製シンデレラかと思いました。
助けに来たのは、王子さまではなく、実母と姉。
雪に埋まっているのを必死に探してくれたんでしょうね。
思わずググってしまった、「竹林の七賢」とは、3世紀の中国・魏(三国時代)の時代末期に、酒を飲んだり清談を行なったりと交遊した下記の七人の称だそうです。
中国の魏の時代の人の声が竹からする不思議…!
なんにせよ、無事生き返ってよかったです。
生き返った後は、継母が追放されて、実母と実父が再婚して家族一緒に暮らせたらいいですね。
なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました。ありがとうございます。
【謡蹟めぐり 竹雪 たけのゆき/謡蹟めぐり 謡曲初心者の方のためのガイド】
http://www.harusan1925.net/0319.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E6%9E%97%E3%81%AE%E4%B8%83%E8%B3%A2