メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

能といえば世阿弥! 世阿弥について知りたいときに読みたい「秘すれば花(大竹直子)」「ぜあ(雨瀬シオリ)」「華の碑文(杉本苑子)」の紹介

こんにちは。メガネです。能とプロレスを扱った壮大な家族の話、ドラマ「俺の家の話」でも出てきた、世阿弥。能の創始者の父、観阿弥と並んで有名ですが、名前だけ先行しすぎて、世阿弥ってどういう人だったんだろうか…。と悩まれる方もいらっしゃるかも。実…

私の愛が相手を殺す? サディスティックな近代BL 日下諗「給仕の室」

こんにちは。メガネです。以前、芥川龍之介のSODOMYの発達(仮)を紹介しましたが、情報源の清家雪子先生の漫画『月に吠えたンねえ1巻』にはほかの近代文豪ブロマンスも紹介されていてですね、そのうちの一つが日下諗「給仕の室」です。 月に吠えたンねえ(…

1976年3月号 さぶ 林月光 月光・仮面劇場「双魚」

こんにちは。林月光氏を追い求めすぎて雑誌さぶにまで手を出し始めたメガネです。目標はネットに落ちていた、「今昔男色寺」の元ネタにたどり着くまでですが、並行して、林月光氏が読者投稿から起こした「月光・仮面劇場」の収集も行っていこうと思います。…

林月光関係収集

林月光こと石原豪人氏を知ったのは数年前で、多分『新装版 昭和美少年手帖/河出書房新社』を読んだことからだったと思う。 それからネットでタコシェさんが出していた林月光秘宝館を必死に探したり(高騰していたがある日まんだらけで購入できた)、ヴァニラ…

僧侶と稚児との男色を主題とする稚児物語の代表作『秋夜長物語』 感想

BL

(メトロポリタン美術館より) ストレス過多で情報量の多い本が読めないのですが、お伽草子に収録の「秋夜長物語」はスルスルと読めたので、その感想などを。 お伽草子 (ちくま文庫) メディア: 文庫 【あらすじ】西山の瞻西上人、もとは比叡山東塔、勧学院の律…

芥川龍之介のボーイズラブ(?)作品 SODOMYの発達(仮)について

近代文学にひっそり潜む男色。 先日読んだ、清家雪子先生の漫画『月に吠えたンねえ(1)』のなかで、近代文芸の男色文化の説明があり、その中で紹介されていたのが、芥川龍之介の『SODOMYの発達(仮)』です。 かなり直球な作品で、性的行為や身体描写がロー…

田島昭宇の画業35周年記念作品集「Baby Baby」4月発売!

こんにちは、メガネです。 思春期は、大塚英志×田島昭宇にやられた世代(?)なので、この度出る田島昭宇先生の画業35周年記念作品集「Baby Baby」の発売がとても楽しみ! 田島昭宇画業35周年作品集『Baby Baby』 (小学館クリエイティブ単行本) 作者:田島昭…

お能に出てくる美少年を知るシリーズ第10回「烏帽子折」のご紹介

若衆研の、能楽師長山桂三氏を招いて行われた「花篝(はなかがり)の夜会」に参加しました。いやー、オンラインリモートの講座で、能の幽玄の世界へ誘われるとは。すごい時代が来たものです。さて、その会の中で、長山氏の息子さんの凛三氏が舞った「烏帽子…