メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

稚児

季刊男色 稚児の生態

まえがき 『季刊 男色』で稚児特集をしようと思ったが、思いのほか稚児に対する資料へのアクセスに手間取り、結果、「稚児物語の稚児」という形でまとめることになった。 「稚児物語の稚児」を上梓した後も、稚児の身分などに引っかかりを覚え、頭から稚児が…

稚児関係メモ

今東光に物申す 辻晶子 辻晶子「今東光『稚児』と『弘児聖教秘伝私』」『叙説』38 (2011) CiNii 論文 - 今東光『稚児』と『弘児聖教秘伝私』 同「『弘児聖教秘伝私』再考」『中世文学』58(0) (2013) CiNii 論文 - 『弘児聖教秘伝私』再考 僧侶とはどういう存…

稚児の日常について

稚児のに日常について、調べていて自分の中で決着ついたんですが、調べる過程で、秋夜長物語などの稚児と僧侶の恋物語でなく、普通に稚児を扱った説話を見つけたのでご紹介しときます。 きのふはけふの物語 全訳注 (講談社学術文庫) 作者:宮尾 與男 講談社 A…

行儀見習いの稚児について

貴族などの上稚児、行儀見習いの中稚児、人さらいから寺に売られた下稚児のソースが見つからなくて悶々としていたんですが、上中下のソースはわからないまでも、行儀見習いの稚児以下が、僧侶の性的対象になって居たっぽい記述を『日本における男色の研究』 …

稚児の眉毛

稚児は化粧をする事とされていた。そして、公家と侍(以下?)では眉の書き方が違っていた。蹇驢嘶餘より、眉の形を見てみる

稚児の身分

鎌倉時代に成立した古今著聞集によると、御室(仁和寺)に「寵童」「上童」と呼ばれる「兒(ちご)」がいた。 当時の寺内の階級は、公達−童形−房官ー修学者(学問僧)−侍で、「童形」つまり、稚児は公達に次ぐ地位にあった。 また、稚児の中にも階級があり、…

室町時代の稚児物語を現代語訳されている方を見つけました!

稚児物語の古文は入手したのですが、なかなか解読まで行かず、翻刻が得意な方に依頼したりしていたんですが、本日、検索でこうせいさまのブログ「religionsloveの日記」をみつけまして!稚児物語の現代語訳たくさん載ってる―――! と歓喜しております。 神様あ…