メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

江戸BL

久富浩司「切腹物語 花の若衆」『風俗奇譚』昭和43年8月臨時増刊号 がドエモかった…

暑中お見舞い申し上げます(よもや7月上旬にこの挨拶をするとは思いませんでした)。 前回紹介した「社会文化史データベース ―性風俗稀少雑誌コレクション」で男色やら稚児やら若衆といったワードで検索かけていたらいろいろ出てきて、運よく『風俗奇譚』昭…

荒木田麗女という江戸時代の女流作家の男色小説のあらすじがすでにエモい話

こんにちは、メガネです。心ときめく男色はいねがーとなまはげの如くなっていますが、先日読んだ『「現代語訳」賤のおだまき』の解説に載っていた、荒木田麗女という江戸時代の女流作家の書いた『怪世談』という作品集の中にボーイズラブを思わせる作品が載…

『賤のおだまき』感想のようなもの

こんにちは、メガネです。黙々と林月光氏の月光仮面劇場を投稿する人になっていましたが、今日は久しぶりに本の感想など。 現代語訳 賤のおだまき (平凡社ライブラリー) 平凡社 Amazon 川端康成氏の『少年』についての考察が大変興味深いなるみさんがツイッ…

2021年6月19日は、WEB若衆研、喜雨の夜会に参加しました

2021年6月19日は、WEB若衆研、喜雨の夜会に参加しました。個人で春画を収集、勉強していらっしゃる春画ールさんをゲストに、染谷教授と大竹先生の司会で進みました。男色大鑑は、「男色」とついていますが、当人同士の心の交流などが主に描かれているので、…

これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える を読んで

畑中千晶先生の『これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える』を拝読しました これからの古典の伝え方: 西鶴『男色大鑑』から考える 作者:畑中 千晶 発売日: 2021/04/10 メディア: 単行本 男色大鑑のコミカライズの解説の依頼が来たことをきっかけ…

「推しの尊みが過ぎる!」全訳 男色大鑑歌舞伎若衆編 私的萌え話ベスト3

急に秋が深まり、服装難民のメガネです。みなさまいかがおすごしでしょうか? メガネが個人的にプッシュしております男色大鑑、 とうとう、とうとう、『全訳 男色大鑑 歌舞伎若衆編』が出版されました!(メデタイ!) (版元ドットコムサイトより引用) 作…

2019年10月5日「若衆文化研究会秋祭り」レポート

こんにちは、メガネです! 今日はランキングサイトなのにランキングを無視して(他のライターさんたちすいません…)、先日参加した、「若衆文化研究会秋祭り」のレポートをしたいと思います! 昨年男色大鑑に出会った時に、知ってしまった、西鶴の男色大鑑を…

『百と卍』『雪と松』...この、江戸BL漫画が熱い! 読んでおくべき江戸BL漫画3選

BLを過剰摂取しすぎて、しばらく遠ざかっていたのですが、 男色大鑑から、江戸BLが熱くなり、 またBLに戻ってきてしまった、メガネです。 卒業していった友人たちは、出戻ったりしていないだろうか…。 さて今日は、私を沼へと呼び戻した江戸BL漫画で、 秀逸…

井原西鶴『男色大鑑―武士編―』萌え話ベスト3

『好色一代男』、『日本永大蔵』…。国語か日本史の授業で聞いたことはありませんか? どちらも、江戸時代の浮世草子(今でいう大衆文学)です。 作者は、井原西鶴。『好色一代男』は、一人の男性の好色で自由気ままな人生を活写する内容が、大人気を博し、西…