メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える を読んで

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畑中千晶先生の『これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える』を拝読しました 

これからの古典の伝え方: 西鶴『男色大鑑』から考える
 

 男色大鑑のコミカライズの解説の依頼が来たことをきっかけに、男色大鑑と現代のBLとの親和性を感じ、西鶴研究者の方々と、BL世代が読みやすい男色大鑑の現代語訳版を作る過程と、それが出来た先に起こったトークショーや、NHKの番組や、演劇化などのアダプテーションをとても分かりやすく描いています。
また、著者が名前しか知らなかったBLの世界に飛び込んで、『囀る鳥は羽ばたかない』に感銘を受け、男色大鑑と『囀る~』の共通性を見出したりするところは、やはり文学者の視点だなと興味深く拝読しました。

男色大鑑はいわゆる黄表紙的なものだと思っていたのですが、畑中先生らの手掛けた男色大鑑の現代語訳版があまりに自分たちの世代に親和性のあるBLの形をとってくれていたので、すごく身近に感じましたし、読みやすかったことを思いだしました。
今回、本ができる裏話を知ることが出来て、面白かったです。

 

 

全訳 男色大鑑〈武士編〉

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  • 発売日: 2018/12/17
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全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉

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