メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

季刊男色

11月11日、東京流通センター 文学フリマ東京37「 く-53 (第二展示場 Eホール)」、出店します

こんにちは。メガネです。さて、文学フリマ東京の参加も第37回で、3回目。慣れたか慣れていないかと言われると慣れてないですし、心臓ドキドキバクバクです。はい。今回も「季刊男色」シリーズの新刊で参戦します。 テーマは、「近代男色文学選」で、ツイッ…

季刊男色 その後の綿貫六助

■まえがき 私が綿貫六助について調べた、2021年。次の年に革命がおこる。綿貫の小説が収録された文庫が出る、国立国会図書館デジタルが全文検索対応となり、綿貫の資料にあたる率が上がった。さらに2023年に入り、1970年代のゲイ雑誌で綿貫の特集があったな…

季刊男色 軍隊ソドミア小説選

(なんとなく期間限定で公開することにしました。たぶん突然消えます) この本では、軍隊における同性愛を扱いますが、戦争を美化する意図は毛頭ありません まえがき 日本軍隊をテーマにしたBLは私が学生だった二十数年前、ほとんどみあたらず(仮想軍隊物は…

季刊男色 稚児の生態

まえがき 『季刊 男色』で稚児特集をしようと思ったが、思いのほか稚児に対する資料へのアクセスに手間取り、結果、「稚児物語の稚児」という形でまとめることになった。 「稚児物語の稚児」を上梓した後も、稚児の身分などに引っかかりを覚え、頭から稚児が…

季刊男色 綿貫六助

はじめに 近代文学を支えた文豪たちの書の中に男色や稚児文化が息づいていることを知り、もっと男色文学があるのではないかと資料を探している中で出逢ったのが、綿貫六助という作家である。 実は以前に読んでいた叶誠人氏の「軍隊と男色」(個人誌・kindle…

季刊男色 近代文豪耽美小説

はじめに 学生の頃、大っぴらに読める(当時の耽美小説は隠れてこっそり読むのが主流であった)太宰治や江戸川乱歩の同性愛を扱った作品が好きだった。 大人になって、文豪の耽美小説に接する機会があり、年のせいか、読んだ端から忘れそうになるので、自分…

季刊男色 能

はじめに 初めて能の物語が美しいと思ったのは、能「松虫」を引用した小説『夜の声 冥々たり/鷹守諌也/新書館ディアプラス文庫』を読んだ時だ。彼岸の青年に思いを寄せ、此岸を捨ててしまう青年の物語で、その物語の静かな美しさがとても魅力的な作品だった…