メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

綿貫六助「小松林①」『霊肉を凝視めて』より 

この一篇を私の最愛なる老漁夫の靈前に捧げる。 一 哲二は、變人なので、將校仲間からも組外れにされてゐた。 日曜や祭日には、ほかの將校たちは、上官を訪問したり、倶樂部や集會所あたりで、酒を飲んだり、玉突きなどをしているのであるが、哲二は同瞭など…

近代文学BL小説がおもしろい「鮎と蜉蝣の時」「草の花」のご紹介

どうも、メガネです。稚児の調査をあらかた終えたので、今は近代小説の中にBL(ゲイ)作品がないか探しているところです。ツイッターでなるみさんなどと知り合い(なるみさんは川端康成の「少年」についての考察が深く、興味深いブログ記事をたくさん書いてお…

BLソムリエお兄さん(1)(2)感想のようなもの

pixivコミックで見かけたBLソムリエお兄さん。匂わせBL四天王というものをあげていて、どの作品だろうと悩んでいたら昨日「こころ、山月記、高瀬舟、少年の日の思い出」であると回答をいただきました。なぜそれを選んだのか気になり、さっそくkindleで購入。…

山崎俊夫「弓の歌」の感想のようなもの

こんにちは! 急に気温が下がって世の中の皆様が風邪をひかないか心配になるメガネです。令和ちゃん、気温調節にもうちょっと慎重になってね! さて、調べものもひと段落。季節も秋ということで、読書でもするかと買ったまま放置していた(好きな話だけかい…

稚児の日常について

稚児のに日常について、調べていて自分の中で決着ついたんですが、調べる過程で、秋夜長物語などの稚児と僧侶の恋物語でなく、普通に稚児を扱った説話を見つけたのでご紹介しときます。 きのふはけふの物語 全訳注 (講談社学術文庫) 作者:宮尾 與男 講談社 A…

元禄褌考について

BL

昔、雑誌「さぶ」に掲載された「元禄褌考」なる小説の挿絵を描かせていただいた時「我輩は褌である。名前はない。長さは六尺。生地は木綿。」という褌一人称の褌主人公シンデレラストーリーという内容にクラクラした覚えがある。 — 大竹直子 (@naokoohtake69…

夏目漱石・坊っちゃんは男色だった!? 石原豪人氏の読み込みが面白い「謎とき・坊っちゃん」を読む その2

こんにちは。メガネです。夏から『季刊男色』という冊子を編んでいましたが、3冊目の「稚児の生態」で一度休憩し、ブログの更新も頑張っていこうと思います。 さて、私はイラストレーターの石原豪人氏が好きなのですが、絵だけでなく文章や発想も大好きです…