メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【お能に出てくる美少年を知るシリーズ13回】「仲光(満仲)」のご紹介

どうも、メガネです。能のあらすじを調べていると、ドラマチックな思い思われがわんさかしていて、ちょ、ブロマンスに満ちているんじゃないのと、ドキドキしてしまいます。今回は、上司の息子の身代わりに死んでしまう少年のお話です。 あらすじ 藤原仲光が…

【 お能に出てくる美少年を知るシリーズ12回】「春栄」のご紹介

こんにちは、メガネです。子方が出てくる能を図書館のレファレンスで調べてもらったらたくさん出てきて狂喜乱舞です。 今回は、互いを想う美少年兄弟の思い思われる絆がエモ過ぎる作品に出会いましたので、ご紹介します。 【あらすじ】 宇治川の戦い(うじが…

能で子方が出る演目まとめ

『春栄(しゅんねい)』 『富士太鼓(ふじたいこ)』 『満仲(まんじゅう)』 『橋弁慶(はしべんけい)』『唐船(とうせん)』 『安宅(あたか)』『海人(あま)』『生田敦盛(いくたあつもり)』 『歌占(うたうら)』『善知鳥(うとう)』『大蛇(おろち…

林月光氏の月光仮面劇場などの掲載号がちょっとわかってきた話

林月光氏のさぶ連載「月光仮面劇場」「月光天狗劇場」の掲載号がわからないのと、そもそも雑誌さぶの入手が難しく、骨を折っていたんですが、図書館のリファレンスに問い合わせたら、『石原豪人妖怪画集』から、 林月光/作画・絵話「月光・仮面劇場」は 197…

桜姫東文章上の段を見て

こんにちは、メガネです。シネマ歌舞伎は何度か見ているんですが、生まれて初めて生の歌舞伎を見ました。演目は「桜姫東文章」。坂東玉三郎さまがみたいという願いをかなえたわけですが、まさか稚児姿とお姫様姿を同時に拝めることになるとは。幸せいっぱい…

雑誌さぶ1979年09月号 林月光 月光仮面劇場 M検芝居

雑誌さぶ1979年09月号「林月光 月光仮面劇場」よりM検芝居です。 M検って何だろうかと調べたら、マー赤面しました。さすがさぶです。 この文字をクリックして、画像を見る

お能に出てくる美少年シリーズ第11回「邯鄲」

お久しぶりのお能に出てくる美少年シリーズ第11回は「邯鄲」です。主役ではないのですが、主人公が夢の中で見た世界で、見事な舞を披露する舞童がでてくるんですね。それでは、あらすじを見ていきましょう。 あらすじ 中国の蜀という国に「盧生」という男が…

BL(男色)の香りがする狂言「老武者」「八尾」「文荷」のご紹介

いくつか、男色(BL)臭のする能の演目を紹介しましたが、先日参加した若衆研さんの講座で狂言にも男色の香りがする作品を教えてもらったので、紹介します。 稚児を取り合う若衆と老武者が…「老武者」 高貴な身分の稚児がお忍びで藤沢の宿に泊まったところ、…

児灌頂の研究 犯と聖性 感想のようなもの

稚児と稚児灌頂について調べ始めた時知った、『児灌頂の研究 犯と聖性』でいろいろ目からうろこだったので、感想のようなもの。 児灌頂の研究 犯と聖性 作者:辻 晶子 発売日: 2021/03/12 メディア: 単行本 稚児灌頂とは、天台宗で行われていた儀式で、稚児と…

これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える を読んで

畑中千晶先生の『これからの古典の伝え方 西鶴『男色大鑑』から考える』を拝読しました これからの古典の伝え方: 西鶴『男色大鑑』から考える 作者:畑中 千晶 発売日: 2021/04/10 メディア: 単行本 男色大鑑のコミカライズの解説の依頼が来たことをきっかけ…

古典BL(男色文化)をしらべるわけ

中学の頃から、一時創作の耽美JUNE→商業BLと二次創作のやおい→二次創作BLをたしなんでいたが(高校生の時は知人に借りて毎日1冊BL小説を読んでいた)、やがて語り合う仲間もいなくなり(ほぼ皆卒業し)、個人でまったり読んでいたけれど、最後にはまっていた…

1979年7月号さぶ 林月光 月光仮面劇場 朱に交われば

こんにちは。メガネです久しぶりに雑誌さぶを入手しました。載っていましたよ、林月光氏による月光仮面劇場! 朱美という少年について、 彼をモデルに彫刻を作る彫刻家、新聞配達の猛少年、朱美自身によって語られるというお話です。 この文字をクリックして…

近代の男色っていったいどうだったの!?『井上みなと著/明治・大正・昭和の男色』のご紹介

こんにちは、メガネです。男色大鑑や稚児草紙などのおかげで、古典の男色にはやや詳しくなったのですが、はてさて近代となると…。腐の香りがする近代文豪小説にいくつか出会いましたが、その時代(明治・大正・昭和)の男色というのはどうだったのだろうかと…