仕事でアップアップしていて、趣味のことに手を付けられていませんが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
扇町キューブで開催されていた「ジャパン・アヴァンギャルド展」を見に行き、
(花輪和一氏の盲人書簡 上海編のポスターが見れて眼福)
にわかに天井桟敷が熱くなり、天井桟敷新聞という古書を購入して読んでいたら
昭和58年3月15日号(第26号)に、
女の子のためのホモセクシャル映画上映会という記事があり、
●ジャン・ジュネ「愛の詩」(最近は愛の唄表記ですね)
●ジョージ・クッチャー「ペーゲン・ラプソディ」
●コニー・ビースン「ステーメン」
●安藤紘平「息子たち」
のタイトルが並んでおりました。全部合わせて当日券1000円で見れたらしい。
何それおいしいの! と画像をX君にアップしたら、男色文献に詳しい
O氏が素早くいろいろ特定くださりました。ありがとうございます!
●ジャン・ジュネ「愛の詩」
Jean Genet---Un Chant d'Amour (full movie) - Vídeo Dailymotion
とある刑務所を舞台にした同性愛もの。
刑務官がいろんな部屋をのぞき見して、胸毛がブラボーな囚人にちょっかいかける話です。主要メンバーが
刑務官→胸毛がブラボーな囚人→刺青の囚人。の順で片思いです。
胸毛がブラボーな囚人は刺青の囚人の部屋の壁を叩いたり、煙草の煙の
差し入れしたりするけど、気まぐれにしか相手をしてもらえません。
刑務官は胸毛がブラボーな囚人を拳銃で脅して、あれやこれややりつつ
胸毛がブラボーな囚人とラブラブなのを夢想し、襲われてる胸毛がブラボーな
囚人は、刺青の囚人とのアバンチュールを夢想しています。
どこからが現実でどこからが夢かいろいろ混ざり合っていて、面白いです。
性器を露出して、踊る囚人などの描写もあるので、見るときは注意してください
(なんに)
●ジョージ・クッチャー「ペーゲン・ラプソディ」
グランドピアニストのエドガーは伝記作家のカミロに回想録を語ろうとしている。二人とも、突然のスキー事故で亡くなったエドガーの昔の恋人を演じてくれる人を探している。エヴァという女優が現れエドガーは骨抜きに。
カミロが男友達の部屋で、男友達の風呂覗いたり、男に抱かれている幻影に惑ったりする。
エヴァがパーティーで遊んでいると、エドガーが乱入。エヴァがエドガーから逃げ、カミロの所に来た時、カミロの吐しゃ物に滑って頭を打って血を流す。
とあらすじ起こしていると何のことだかなんですが、まあ、見てください。
(年齢制限在りますけど)
突然の便器の中の排泄物とか、いろんな裸シーンがあるので苦手な方はご注意ください。
●コニー・ビースン「ステーメン」
これはフィルムが残っていないらしい。残念。
●安藤紘平「息子たち」
書肆菫礼荘様によると、
70年代初期の制作なんで、まったくリアルタイムではないのですが、人力飛行機舎の実験映画が呼び物で、そのプログラムのなかに、『息子たち』がありました。父親と次男のダイアログで、死んだ長男を褒める父親を介して、兄に嫉妬する次男の父親への恋が、映画というより映像のうちに描かれていた記憶。
— 書肆菫礼荘 (@KiichiIshikawa) February 10, 2025
とのことで、とても気になる内容。
下記サイトで、1年間149ドルで見られるそうなので(研究機関に所属していないけど大丈夫かしら)時間ができたらぜひ見たいものです。はい。
あと別に紹介があった「男色ハムレット」もみないといけないのですが、
www.youtube.com
別にお勧めいただいたピンクナルシスを現在ちまちま見ております