メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

最近の事

こんにちは、メガネです。
職場が変わって8か月目に突入、右も左もわからないから周り50センチは見通せるようになりましたが、日々こまごましたことがひっかかりまして。
おもうように創作などできていませんが、林月光氏がもとで、ソドミア小説に手を出して、1970年代の薔薇族を乱獲しているなかで、好きな作家さんが出てきたのでご紹介。

 

楯四郎氏

薔薇族の読者から薔薇族人気作家になった方で、書籍は『浅草怨念歌』が出版されています。ゲイ雑誌の小説のほとんどは書籍化していないので、とても貴重です。
表題作の「浅草怨念歌」が単にソドミア小説としておくだけなのがもったいないほど壮大で、他の作品も文体、内容、展開のうまさなど、メガネさん2022年ベスト作家第1位をぶっちぎりで独走しています。とりあえず、書かれた作品は全部お勧めなので、手に取る機会がありましたら読んでください。

 

花田勇三氏

薔薇族で「炎と煙」という戦前の機関士のハードラブを描き、続編「素っ裸の鬼たち」では戦中エモい戦友話を描いていて、こちらも読みやすく、感情移入しやすい、作家さんです。調べたところ、書籍は出ていなさそうで、作品を読むのに国立国会図書館か古本を頼るしかないのですが、見つかりません…。

とちゅうでさぶに移籍しているのはなんでだろ?(結構薔薇族からさぶに移籍された方いますが)と思うのですが、移籍先のさぶで「炎と煙」の番外編を2作書いていらっしゃるので、気になる所です。

絶賛、さぶ 増刊号 昭和53年1月号「雁(かり) 炎と煙・番外篇」さぶ 増刊号 昭和53年7月号 薫風号「鯉 炎と煙・番外篇」を探しております。はい。

 

あ、季刊男色「軍隊ソドミア小説選」は何とか形になりました。どうぞお楽しみに。