メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

象徴第一巻第二號「青い花」堤青柳斎を読んだ

【あらすじ】

道を歩いていた「わたし」は昼過ぎに茂みの中の浅流の近くで、美しい女に出会う。
女に誘われるまま、水の中に足を浸したわたしに、女が「草双紙」を見せ、「およみなさいますか」と問う。草双紙は、「白縫物語」で、読んだことのあるわたしは女と会話が弾む。
女が「うつくしい男の子が好きか」と問うので、わたしが頷くと、女は、自分が女ものの着物を着た男の子ならどうするかと聞く。わたしが「いきなりしがみついて、愛してくれとわめく」と伝える。
時が過ぎ、夕闇が漂い始めた頃、わたしは女にすすめられるままに茂みを出て町に行く。
町で女の家に招かれ、接待を受ける。気に召したなら町に住んでくれという女に、わたしは百年でも居たいが、どうか草双紙に出てくるような美少年の格好になってほしいという。女は快諾し、少年風に装った女とニ三か月共に過ごす。
ある日、黒羽二重の着流しのわたしと小姓風に紫天鵞絨の半ズボン服姿の女は馬車に乗って、町をぐるりと一回りする。
馬車の中で、二人は会話する。
女が町から出たことがないこと。
女はやはり女なので、さびしいだろう。町でうつくしい男の子にあったらその人を愛すればよい。

わたしは女を愛しているので、うつくしい少年がいても構わない。二人一緒には愛せないから。なにせ生まれつき精力が弱いのだ。

池の端に咲く黄色い花が女に似あうこと。
二人とも楽しく、喜ばしかった。
やがてわたしは女を抱きしめ、女の胸に手を当てると鼓動が高鳴っていた。
すると女は息苦しくなってきたという。離そうかというと、しっかり抱いてほしいと懇願してくる。徐々に女の呼吸が苦し気になり。

女がわたしの腕の中で死んでしまう――。


という話を、ある居酒屋で見慣れぬ旅行者からきいた。
その町は妖しい伝説のある町かと問うたら、旅人は心にかなった女の墓を去って歩き回れない、今云った様な女を探して世界をめぐっているという。その女がこそ「青い花」であるのだと云った。

 

【感想】

スマホを見たら、O氏から連絡があり、拝読させてもらった小説。
美しい女がいるのに、美少年の格好をさせないと縋れないのに性癖! となり、結局夢物語なのかい! となり、そして「青い花」=無限への憧憬や精神と愛 とは言い得て妙ですね!
となった話。
女が美少年に扮してずっとそばにいるとか、その美しい少年が自分の腕の中で果てるとか浪漫がありすぎる。
短編ながら、美しい物語です。

精力言うてるので多分わたしは男だと思いますが、わたしが男でも女でもおいしい。深読みできる
O氏、いつもありがとうございます! おかげでよい夢見れそうです!