メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

お能シリーズ番外編「羽衣」「道成寺」あらすじ紹介

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こんにちは! メガネです
近世(江戸時代)の若衆と念者を中心に、
幅広く日本の男色文化・文学を探究する人々の集まりの
若衆文化研究会(若衆研)さんが
とうとう、能をテーマに会を行うというので、
(男色関係ないですが)テーマの「羽衣」と「道成寺」を予習したいがための記事です!
興味ある方お付き合いください~

いや疑いは人間にあり、天に偽りなきものを「羽衣」あらすじ

羽衣伝説をもとに作られた作品。
三保の松原に住む漁師・白龍は、仲間と釣りに出掛けた際、
松の枝にかかった美しい衣を見つけ、家宝にすべく持ち帰ろうとしますが、
そこに天女が現れて羽衣を返してほしいと頼みます。
白龍は最初は拒んでいましたが、
「それがないと天に帰れません」と悲しむ天女に心を打たれ、
天女の舞を見せてもらうことを条件に、衣を返すことにします。

羽衣を着た天女は、月にある宮殿の様子を表す舞や
春の三保の松原を賛美する舞を踊りながら、
そのまま彼方の富士山へ舞い上がり
霞に紛れて消えていきました。

youtu.be

なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました
ありがとうございます。
【羽衣/the 能.com】
https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_011.html

消えぬ女の執念のすさまじさ「道成寺」あらすじ

紀伊の国(今の和歌山県道成寺では、
春のある日、再興した釣り鐘の供養が行われることになりました。
住職は訳があって女人禁制とお触れを出しますが、
ひとりの白拍子の女が供養の舞を舞わせてほしいと
するっとお寺に入り込みます。

女は独特の拍子を踏んで、舞ながら鐘に近づき、
ついに鐘を落としてその中に入ってしまいます。

事の次第を聞いた住職は、
道成寺にまつわる安珍清姫伝説
(好きな男を追いかけて女が蛇体となり、
道成寺の鐘の中に逃げ込んだ男が蛇体の女に鐘ごと
焼き殺されるという話)を語ります。

女の執念がまだあることを知った僧たちは、
祈祷し、鐘を引き上げることが出来ましたが、
鐘の中からは蛇体に変身した女が現れます。
争いの末、鐘を焼くはずが、わが身を焼くことになった毒蛇。
日高川にどぼんと入り、底深く姿を消していくのでした。

youtu.be

なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました
ありがとうございます。
道成寺/the 能.com】
https://www.the-noh.com/jp/plays/data/program_013.html

あとがき

いやー、どちらのお話も伝説や巻物、歌舞伎などで有名なお話。
羽衣は舞がきれいだと聞いたので、楽しみですね。
道成寺は、鐘の中に入ったシテ(主人公)が一人装束替えを
しないといけない難しい曲だそうなので、
ドキドキしております。般若面なども拝見出来たらよいなぁ。

若衆研のお能の会の詳細はこちら↓
http://someyatomo.seesaa.net/article/479986076.html