メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

お能に出てくる美少年を知るシリーズ第9回「関寺小町」のご紹介

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こんにちは。メガネです。
お能に出てくる美少年を知るシリーズももう9回、
いろんな美少年を見てきました。しみじみ。
さて、今回ご紹介する美少年は、なんとお寺の稚児。
舞を舞って、老女の心を動かす重要なキャラクターですよ!
それではあらすじを見ていきましょう


あらすじ

七夕に、近江国(今の滋賀県)の関寺の僧侶が稚児を伴い、
近くに住む老女のもとへ和歌の創作や和歌自体に関する学問の話を
聴きに行きました。
稚児たちの和歌の稽古に役だつだろうと考えての訪問でした。
庵の老女と話すうち、老女が小野小町であることがわかります。
老女は、老いの身を恥じつつ、栄華を誇った昔を懐かしみます。
おりしも、関寺は七夕の祭りを行っており、
稚児が舞を披露します。
それに誘われて、老女も舞を舞います。
しかし、夜が明けると、杖にすがって、庵に帰ってしまいました。


ポイント

小野小町を題材にした作品はいくつかあり、その中の一つ。
難しい曲で、あまり舞われることはないそうです。
これのどこが美少年…? と思われるかもしれませんが、
よく見てください、お寺の稚児たちが出てくるんですよ
しかも舞も披露するんですよ…。
稚児役は大人でなく、子方が舞うんだと思いますが、
稚児の舞に触発されて、老女(小野小町)も舞いだすので、
かなりキーキャラクターなのではないかと思います。
稚児が舞を披露する姿、見てみたいですね。


なお、下記のサイトを記事の参考・引用に、使わせていただきました
ありがとうございます。
【関寺小町/謡曲を読む】
http://maruko2001.blogspot.com/2012/06/blog-post_25.html