メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

綿貫六助「林檎が白鳩になった話」

お久しぶりですメガネです。
急にブログ内の稚児関係の記事が注目されていてびっくりしているんですが、いったい何があったのか…。
稚児物語ですと、最近では異母兄弟の愛憎物、「花みつ月みつ」がおすすめです。
現代語訳は、下記サイトのものが超読みやすいです。

religionslove.hatenablog.com

 

さて、秋になると調べている綿貫六助ですが、デビュー作(?)の「可愛い露西亜兵」(絶対面白いやつだ…)という作品があると知り、方々探したのですが、現存してない! これだから大正時代の資料は! 許すまじ、関東大震災東京大空襲

で代わりに、「林檎が白鳩になった話(『白鳩 1921年8月号/新教育研究会』)」という童話を見つけまして。
あらすじは、問答無用で人を殺す殺人鬼が、ある日クリスチャンの美少年を見逃します。その後も殺人を続けて、30年後、老人となった殺人鬼の前に、林檎がたわわに実った木が出現。しかし、殺人鬼が手を伸ばすと林檎の実が消えて、食べることができません。

そこにお坊さん(牧師)になった元・美少年が現れます。殺人鬼を救うというお坊さん。殺人鬼が懺悔すると林檎が白鳩になって天に昇っていきます。そして懺悔し終わると殺人鬼が安らかに息を引き取るというお話。

なぜ、アフター30年を追加したの、六助…。

おじさんと美少年物がお爺さんと美中年ものに変わってしまっている…。さすが老爺スキの六助ですだわよ。

という感じで(どういう)、キリスト教的教訓に満ちた童話なんですけど、老爺ラブのお話にしか見えない私はまあ腐ってるのでしょう。はい。

気になる本編は↓↓↓↓↓↓



意味もなくFin