メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

2023-01-01から1年間の記事一覧

詩の中に綿貫六助が出てきた話

ゲイ雑誌「アドン」1979年6月増刊号に綿貫六助の「丘の上の家」「静かなる復讐」の掲載があるとのこと(花笠海月様、情報ありがとうございます)、作品掲載だけでなく、綿貫六助についての説明もあり大宅壮一氏と木村毅氏が綿貫に言及していたらしく、それは…

「お兄さんの日記」(桃源郷17号)

(noteにも同記事を掲載しています) 世の中いろんなソドミア小説があるんだーと最近しみじみ思うのですが、東京大空襲を舞台にしたソドミア小説が存在したことを知り、ジャンル深いなと思いました。タイトルは「お兄さんの日記」桃源郷17号掲載。初出はADON…

いくにげるさる

行く逃げる去るとはよく言ったもので、うかうかしているとすぐに四月になりそうな気がします。風俗資料館さんのデータベースでホモの譜というものに出会い、どうやらその作品がADONISから引っ張ってきているのではないかというアドヴァイスを経て、桃源郷と…

季刊男色 軍隊ソドミア小説選

(なんとなく期間限定で公開することにしました。たぶん突然消えます) この本では、軍隊における同性愛を扱いますが、戦争を美化する意図は毛頭ありません まえがき 日本軍隊をテーマにしたBLは私が学生だった二十数年前、ほとんどみあたらず(仮想軍隊物は…

戦場のメリークリスマスをみて

昨年、薔薇族から始まり、さぶ、奇譚クラブ、風俗奇譚、その他のカストリ雑誌から軍隊におけるソドミア(現在でいうところのゲイやホモ)を扱った作品を軍ソドと称して、愛でていた経緯があり、その最たるものとして有名だった、映画「戦場のメリークリスマ…

映画「エゴイスト」見ました

映画「エゴイスト」見てきましたー。 egoist-movie.com 以下感想。そしてネタバレも防ぐために文章でははじめてのウェブフランスとじです(なんだそれ)。 この文字をクリックして、続きを見る 「エゴイスト」は映画化決定の話をSNSで見かけて、なんとなく興…

官能小説林月光氏お仕事メモ。

官能小説林月光氏お仕事メモ。丸尾末広氏が混ざってるのは趣味です。 『SMファン』1983年9月号「浅き夢」丸尾末広「剃女繚乱」芳野眉美(林月光・挿絵) 『SMファン』1983年8月号「悦び音節」丸尾末広「月下美人の夜」芳野眉美(林月光・挿絵) 『SMフ…

最近のことなど

こんにちは。仕事に忙殺されて精神崩壊し掛かりましたが林月光氏のイラスト発掘したり、好きなものに囲まれてなんとかやっております。女装交流誌QUEENの34号と35号、お前何処にあるんだ…。 さて、昨年末からずっと林月光氏挿絵のさぶ小説をひたすら読んで選…

「さぶ」1979年2月号林月光「黒薔薇の告白」

久し振りの、林月光のイラストです。月光仮面劇場なんでしょうか… この文字をクリックして、画像を見る (国立国会図書館蔵)

今日出海「男色鑑」、八木義徳「青頭巾」あらすじまとめ

こんにちは、メガネです。2022年12月にカストリ雑誌「風俗科学」をよんでいて、下記ツイートをしました。 橘外男「男色物語」角達也「男娼の森」今日出海「男色鑑」丹羽文雄「青い街」八木義徳「青頭巾」が男色ものらしい…調べよ — メガネ (@todoroki_megane…

日沼エイスケ『泥棒日記』こと『性の報告書 ある死刑囚の性歴』を読んだ感想

一年違う会社にいて、元の会社に戻ったら浦島太郎なメガネです。早く慣れるといいのですが…。 さて、男色について調べていた時に出会った出版したら内容がやばすぎて即発禁になった日沼エイスケ氏の『泥棒日記』という本があるのですが、調査の結果、2004年…

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 正月期間に風俗科学を見ていて、「続門葉和歌集」に稚児が詠んだ歌が載っているということで、にわかに興味が。 そんなこんなで今年もソドミア道です。