メガネの備忘録

文豪の人間関係にときめいたり、男色文化を調べたり、古典の美少年を探したりまったりワーク。あくまで素人が備忘録で運用してるブログなので、独断と偏見に満ちており、読んだ人と解釈などが異なると責任持てませんので、転載はご遠慮ください

BL

能といえば世阿弥! 世阿弥について知りたいときに読みたい「秘すれば花(大竹直子)」「ぜあ(雨瀬シオリ)」「華の碑文(杉本苑子)」の紹介

こんにちは。メガネです。能とプロレスを扱った壮大な家族の話、ドラマ「俺の家の話」でも出てきた、世阿弥。能の創始者の父、観阿弥と並んで有名ですが、名前だけ先行しすぎて、世阿弥ってどういう人だったんだろうか…。と悩まれる方もいらっしゃるかも。実…

私の愛が相手を殺す? サディスティックな近代BL 日下諗「給仕の室」

こんにちは。メガネです。以前、芥川龍之介のSODOMYの発達(仮)を紹介しましたが、情報源の清家雪子先生の漫画『月に吠えたンねえ1巻』にはほかの近代文豪ブロマンスも紹介されていてですね、そのうちの一つが日下諗「給仕の室」です。 月に吠えたンねえ(…

1976年3月号 さぶ 林月光 月光・仮面劇場「双魚」

こんにちは。林月光氏を追い求めすぎて雑誌さぶにまで手を出し始めたメガネです。目標はネットに落ちていた、「今昔男色寺」の元ネタにたどり着くまでですが、並行して、林月光氏が読者投稿から起こした「月光・仮面劇場」の収集も行っていこうと思います。…

僧侶と稚児との男色を主題とする稚児物語の代表作『秋夜長物語』 感想

BL

(メトロポリタン美術館より) ストレス過多で情報量の多い本が読めないのですが、お伽草子に収録の「秋夜長物語」はスルスルと読めたので、その感想などを。 お伽草子 (ちくま文庫) メディア: 文庫 【あらすじ】西山の瞻西上人、もとは比叡山東塔、勧学院の律…

芥川龍之介のボーイズラブ(?)作品 SODOMYの発達(仮)について

近代文学にひっそり潜む男色。 先日読んだ、清家雪子先生の漫画『月に吠えたンねえ(1)』のなかで、近代文芸の男色文化の説明があり、その中で紹介されていたのが、芥川龍之介の『SODOMYの発達(仮)』です。 かなり直球な作品で、性的行為や身体描写がロー…

江戸川乱歩、堀辰雄、川端康成、中井英夫、山崎俊夫、折口信夫、稲垣足穂ら男性作家による少年が少年を愛する物語『少年愛文学選』なるものが出るそうです

BL

文豪のBL作品を以前紹介しました todoroki-megane.hatenablog.com この記事で紹介したほかにも、これってBLの香りがする…。という作家の作品がありますしかし、全集などに収録されているだけで(しかもその全集が古本でないと入手できない)単発では出てなか…

ブロマンスからトランスセクシャルまで、いろいろな耽美ジュネがやばい 新潮文庫『特別な友情―フランスBLセレクション―』から私的おすすめ3選

こんにちは、日々萌を探しているメガネです。 Pixivで好きな絵師様の絵を見ていたら、出会ってしまった『特別な友情―フランスBLセレクション―』。 https://www.shinchosha.co.jp/book/204513/ ランボー、コクトーなどの小説・詩から美味しいところだけを抜き…

「推しの尊みが過ぎる!」全訳 男色大鑑歌舞伎若衆編 私的萌え話ベスト3

急に秋が深まり、服装難民のメガネです。みなさまいかがおすごしでしょうか? メガネが個人的にプッシュしております男色大鑑、 とうとう、とうとう、『全訳 男色大鑑 歌舞伎若衆編』が出版されました!(メデタイ!) (版元ドットコムサイトより引用) 作…

文豪作品は邪推して読め! 江戸川乱歩、太宰治…絶対読むべき近代文学BL作品、3選

高校の、部活動から卒業する先輩の、ホワイトボードへ書かれた最後のメッセージが、「夏目漱石の『こころ』は邪推して読め!」だったことが強烈に記憶に残っているメガネです。 その後、先生とKの関係をどう邪推するか、友人と盛り上がったことも思い出しま…

『百と卍』『雪と松』...この、江戸BL漫画が熱い! 読んでおくべき江戸BL漫画3選

BLを過剰摂取しすぎて、しばらく遠ざかっていたのですが、 男色大鑑から、江戸BLが熱くなり、 またBLに戻ってきてしまった、メガネです。 卒業していった友人たちは、出戻ったりしていないだろうか…。 さて今日は、私を沼へと呼び戻した江戸BL漫画で、 秀逸…